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村から帰ってきて

ターウジュート村に行く前、私は村では人々が自分の言葉で活発に話しているさまを想像していた。私はビルマのカレン人…

割れ物

やがて主人が姿を現した。年配の男性で、白いTシャツに白い作業ズボンを履いている。Sさんが私を指してベルベル語を…

ジェルバ島へ

翌朝、私たちはマトマータを出て、ジェルバ島に向かった。 ジェルバ島もまた、いくつかの村でベルベル語が使われてい…

理由

水の問題はターウジュート村だけではない。周辺の村でも同じだそうだ。 日本でもどこでもそうだが、結婚式は大きなイ…

断水

私たちが訪れたとき、ターウジュート村は断水中だった。村では水道が止まることはよくあることのようだった。山地にあ…

ひとつの皿

私が村でどんなものを見たか、どんな人に会ったかは、ここではあまり書かない。Sさんのおじの家に招かれると、そこに…

入り口

ターウジュート村の入り口に聖者廟がある。白い建物で、屋根のドームが緑色に塗られている。私たちの車はそこからさら…

ターウジュートへの土産

翌日の朝、私たちはターウジュートに向かって出発した。マトマータを出る前に、Sさんは八百屋でスイカとメロンを買い…

マトマータの戦い

マトマータ(マトマタ)に到着したのは十六時過ぎで、五時間越えのドライブだった。 マトマータは岩山に囲まれた小さ…

国境の向こうへ

Sさんが借りた車でホテルの前までやってきて、私たちは南部への旅に出発した。 以前、南部に行ったときは列車だった…

カッラーカの臭い

レンタカーの事務所から少し歩くと、ラグレットという海辺の町に出る。海水浴場にはパラソルが並び、泳いでいる人たち…

車を借りに

Sさんの故郷、ターウジュート村には車で行くことになった。チュニスから六時間だという。だが問題はその車だ。Sさん…

石を拾ってでも

ベルベル語の勉強で私を助けてくれているSさんの出身地、ターウジュート村に行く計画を立てている。Sさんによれば、…

遠い道のり

チュニジアのベルベル語は、話す人が少なくなっていて、そのうちなくなるかも、という人もいる。私はこの言語の勉強を…

手で食べる話

昨日に引き続き、Sさんの体験談だ。私が「指」をベルベル語でなんというか尋ねたら、手で食べる習慣についての話にな…

断食の違い

私は今、チュニジアでベルベル語について教えてもらっている。まだ初心者なので、名詞や動詞の活用についてひとつひと…

美魔女と地頭

美魔女というのは「年齢を重ねても美しい女性」のことで、しばらく前から使われるようになった言葉だ。 日本語には「…

機内食

飛行機に乗ると、目の前に据えられたモニターでパズルゲームを始める人もいるかもしれない。だが、そんなことをしなく…

出発

今日は台風だというので、私は朝から羽田空港の運行情報をいくども見ていた。国内便も国際便も欠航と遅延ばかりだ。 …

地獄の言語学入門(15)

私たちの政治犯を驚かせるのは、その新たな看守が、別の基準にしたがってグループ分けをしていることだ。 これをA&…

ぎだゆう座六月公演

毎月一日二日はお江戸上野広小路亭で、女流義太夫の公演がある。二時間ほどの公演で、最初に演目の解説があって、それ…

義太夫協会フリーマーケット

義太夫協会がフリーマーケットを開催するという知らせを見たので、行ってみることにした。「義太夫節の床本など義太夫…

地獄の言語学入門(14)

ここでひとつ似たような問題に取り組もう。 日本語のタイヤとダイヤの違いだ。この二つはいったいなにが違うのだろう…

地獄の言語学入門(13)

投獄されたばかりの政治犯にとって必要なのは(二度目三度目でないかぎり)、まず獄中の人々の動きを観察することだ。…

地獄の言語学入門(12)

日本語話者にとっては、ハ行はハ行だ。「ハ」も「ヒ」も「フ」も「ヘ」も「ホ」も皆、ハ行の一味だ。つまり、ローマ字…

地獄の言語学入門(11)

音声学を学んだのちは音韻論の最小キットのご紹介だ。音声学では言語の音の仕組みが問題となっていたが、音韻論では音…

地獄の言語学入門(10)

さらに音声学には実利的な側面もあるのを見逃してはならない。これは獄中だけにかぎったことではないが、獄中において…

地獄の言語学入門(9)

ここで、こんな疑問を投げかけてくる人もいるかもしれない。 「我々はすでに日本語を話しているのだから、いまさら音…

地獄の言語学入門(8)

言語学こそ獄中での学にふさわしいとの認識が打ち立てられた今、「獄中での研究に備える言語学最小キット」について明…