ワイルドの『獄中記』を駁す(2)
realise には「認識する」「実現する」などの意味があるが、『獄中記』ではこの語に「表現(expressi…
ワイルドの『獄中記』を駁す(1)
一八九七年、レディング監獄に収監されていたオスカー・ワイルドは、のちに De Profundis(深淵より)と…
押しボタン式(#2)
「押しボタン式」と標識のある横断歩道を渡ろうとして、信号機の下部の装置を見ると、すでに「お待ちください」と表示…
新しいアトラクション
このあいだニュースで、ディズニーランドで一日遊んだら、途方もない金額になる、と言っていた。しかも、お金持ちにし…
AIを使いこなす
AI関係の高額なセミナーの広告を見ると、こんなことが書いてある。 「AIを使ってみたいけど何からしていいかわか…
燃えよハムレット
英語の戯曲を読んでいたら、人が出入りを表すト書きが、動詞・主語の語順になっていた。 Enter Hamlet …
都会の公園
このあいだ用があって、青山だか赤坂だかよくわからない場所に行った。道も広くてキレイな街だったが、暑い日で太陽の…
圧し活
推し活が日常化し、推しがいなければ人に非ざるかのような世の中だが、私には推し活がわからない。たぶん私は心に欠陥…
心ない質問
言語学者は言語を研究している。言語の研究にもいろいろあるが、特定の個別言語を研究している人も多い。個別言語にも…
面会室の吸血鬼
もうずいぶん前のことだが、私はよく面会に行ったものだった。面会というのは、入管に収容された人々に会うことだ。私…
倒れる便座
洋式トイレで座っておしっこをするという男の人が増えているという。もちろん、座っておしっこをするのはおかしいこと…
贅沢なレジャー
AIに聞けば、なんでも答えてくれる。もちろん間違いもあるかもしれないが、チェックすればいいだけの話だし、そのう…
知を見る人々
私は最近、頭のよさについて考えている。一般的には、頭がいいことは得だ。いい大学に行けるし、いい仕事に就けるし、…
成功に終わらず(2)
その後、ロシア語の詩の専門家と知り合う機会を得た。今から七年前のことだが、LINE を教えてもらったので、さっ…
成功に終わらず(1)
ソルジェニーツィンの『収容所群島』第五部十二章(邦訳版第六巻)では、ケンギル収容所で起きた反乱が戦車によって残…
ヘンリー・ジェイムズの怪談
見えるはずのないものが見えたとき、その経験は人間の心理にどのような微妙な陰影を投げかけるのだろうか。夏だから、…
頭をクリアに
私は昭和の基準でいうと高身長だが、令和の基準でいうと高くない。そんなわけで、スタンディングのライブに行くと、令…
みなみかわ@草月ホール
「ニヤる~話を3つ用意しました~」というタイトルで、ひとつ三十分強の漫談を三つ、合わせて一時間四十五分の公演だ…
ニガミ17才@渋谷 CLUB QUATTRO
今も読まれているかどうかはわからないが、子どものころ、私はロックスター語録を愛読したものだった。そのうちのひと…
宇宙ネコ子@下北沢近道
宇宙ネコ子初のワンマン 「ねこねこ音楽会 夏の庭」が行われたが、すばらしいものだった。演奏も気合が入っていて、…
笑い話の解説(終)
最後のポイントは、チュニジアの教育制度に関わることだが、これについては、baqarat-u-n「ある一頭の雌牛…
笑い話の解説(4)
解説のポイントは残すところあと二つ。今回が山場だ。チュニジアでは標準アラビア語と方言が話されていると以前書いた…
笑い話の解説(3)
笑い話を理解するための次のポイントは、標準アラビア語と方言の違いだ。もっとも、説明する私にとってさいわいなこと…
笑い話の解説(2)
笑い話のための解説を書くと言ったが、実のところそれすらも不可能のように思われてきた。翻訳は原理的に不可能だとい…
笑い話の解説(1)
昔、子どものころ読んだジョークにこんなものがあった。 「ソビエトにおけるポルノの解禁はいつか?」 党指導部「段…
宇宙ネコ子×幽体コミュニケーションズ@O-nest
一二時開演のライブ。日曜午前中の渋谷は少し不穏で、裏通りは臭った。昨晩のはしゃぎを持ち越す集団や、歩道の真ん中…
松任谷由実@東京国際フォーラム・ホールA
人に頼まれて携帯で松任谷由実のチケットを取ったら、その携帯の持ち主しか入場できないというので、結局、私が行くこ…
六月の旅のあとがき
六月三日に日本を発ち、二十九日に帰ってきた。このブログでは、以前からその準備については書いてきたが、旅そのもの…
ローマの休日
六月二十六日にシチリア島のカターニアで学会発表を終えて、私はその午後、ローマに飛んだ。二十八日の午後に日本に向…
Broad-Negative Sentences in Tunis Arabic
これは二〇二六年六月二十六日にアラビア語方言国際学会(AIDA)大会で行った口頭発表だ(イタリア、カターニア)…