科研費は競争的研究費と呼ばれる。研究費たちが競い合って行先を取り合っているイメージで間違いない。そのうちのひとりが、コースを外れたかして、私のところまでたどり着いた。私としては、感謝とともに丁重にお迎えした次第だ。
今年度は 120 万円の予算がある。これだけあれば、2 回の調査は可能だ。だが、そうも言えない雲行きだ。
まずは円安だ。コイツのせいで一昨年ぐらいから海外旅行費用そのものがグングン値上がりしてしまった。
そして、次に戦争だ。ウクライナのヤツにせよ、中東のヤツにせよ、調査とはまったく相性が悪い。しかも、私がもっぱら利用していたエミレーツ航空やカタール航空では、運航休止や減便が相次いでいる。とすると、場合によっては、料金高めのヨーロッパ経由の便を利用しなくてはならないかもしれない。
最後はサーチャージだ。かねてから気に食わないヤツだったが、やれ封鎖だ、やれ再封鎖だ、果ては逆封鎖だのせいで、ますます調子に乗っている。国民の税金を原資とする科研費が、サー・チャージとかいうぼったくり貴族の懐に入るようでは泣くに泣けない。
こんな状況の中、しかも刻一刻と目減りしていく資金で、チュニジアに行けるものだろうか? わからないが、平和そうな場所を飛び石のようにひとつひとつ辿って行くしかない。
(写真:スーサの市場のパン屋)