散文

思考、印象、観察、経験から生まれた作品です。

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このカテゴリの最近の記事30件を表示しています。

ぶれない芸

漫才を見たり、芸人たちの話を聞いているとたまに「ぶれてはいけない」という話になる。これには二つの側面がある。ひとつは話の「ぶれ」だ。漫才にせ…

ラバー・ソウル・アンユースト

十月二日にビートルズの『ラバー・ソウル』のスペシャル・エディションが発売された。どんな内容かと曲目を見ていると気になるものがあった。 DIS…

あぶない辞書

昔は単語ひとつ調べるのにも、分厚い辞書を取り出して、パラパラとページを繰って探し出さねばならなかった。また、学校に行くときは、辞書を何冊もリ…

苦の世界(reprise)

一週間前、私は『宇野浩二全集』について「苦の世界」というタイトルで書いた。タイトルにはあまり意味はなく、宇野浩二の代表作を持ってきたにすぎな…

備えあれば

近所のスーパーでは、夕方になると生鮮食品がまばらになる。これはひとつには食品ロスを減らすためだろうが、もうひとつには私たちが出費を抑えるよう…

ランダムに読む

ここ数日、私はこのブログのフロントページなどを作り変えている。大きく直すわけではないが、あまりにも無愛想だったので、少し愛想をよくしてみた。…

溢れる学識

二十年以上前、ある研究会で発表した。かなり力を入れた内容だった。終わってからある先輩からこんなコメントをいただいた。 「学識が溢れている」 …

中身のない言葉(2)

中身のない言葉の巧みなところはまた、これが受け手に物語を喚起することにある。 「やり抜く政治」は「やり抜かない腑抜けた政治家とは異なり、やる…

中身のない言葉(1)

政治家のキャッチフレーズにはおかしなものが多い。例えば「やり抜く政治」「ぶれずにまっしぐら!」「今こそ変化!」「取り戻す!」などなどだが、よ…

思いは実現する

今年の六月、チュニジアに滞在していたとき、私はホテルの部屋に鍵を忘れてしまい、入れなくなった。 こんな失敗をしたことは一度もなかった。私はフ…

幼年期の終わりの続き

二〇二二年の末頃、AIに「ベトナムのビートルズ」の画像を作成するように指示すると、銀色にも灰色にも見えるスーツを着た四人の若者の画像が出てき…

幼年期の終わり

六月にチュニジアに行ったとき、明らかにAIが描いた絵が表紙になっている本を本屋で何種類も見かけた。内容にはよさそうなものがあったが、買う気に…

バカとチョンの社会(後編)

昨日、「バカでもチョンでも」という差別表現について、私の側からささやかな新解釈を提出させていただいた。 それは、現代のコンテクストにおいては…

バカとチョンの社会(前編)

「バカチョン」というのは「バカでもチョンでも」を短くした形だ。この表現が生まれたのがいつかは分からないが、辞書を見ると、明治初期には似たよう…

カレンの糸(手首結びの儀式5)

手首に糸を結ぶやり方は、私の前に座る若者が教えてくれた。まず、笊の上に載っている品々を相手の手にひとつずつ載せる。次に、白赤青の三本の糸を取…

カレンの木べら(手首結びの儀式4)

私たちが会場の前方で座っていると、入れ替わり立ち替わりスピーチが始まった。初めはビルマ語、次に別の若者が出てきてスゴー・カレン語で話し始める…

カレンの笊(手首結びの儀式3)

若者たちは、会場の前に並べられた机の上に、竹製の大きな丸い笊を置いていった。その笊には「手首結びの儀式」に使われるものが置かれていた。中央に…

カレンの角笛(手首結びの儀式2)

セレモニーが始まるまでの間、私は会場をぶらぶらと歩いて、写真を撮ったりした。正面の脇に台があり、カレン伝統の楽器、太鼓やシンバル、角笛などが…

カレンの服(手首結びの儀式1)

今日、曳舟文化センターで「カレン伝統の手首結びの儀式」というものがあった。これだとなんだかわからないが、日本在住のカレン民族が集まって行う伝…

普遍人間発生装置(8)

説明とは、説明が必要なものと、そうでないものの区別の上になされる。 川端康成の『雪国』の冒頭の一文「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった…

普遍人間発生装置(7)

古くから物語というものが記録されてきたが、今それらを読むと、わかりにくいことが多い。それはひとつには、文字として記録することは簡単ではなかっ…

普遍人間発生装置(6)

物語に挿入される説明文は、ひとつだけではなく、いくつでもつなげることができる。さらに、説明文の後に、別の物語を語る物語文が現れることもありう…

普遍人間発生装置(5)

説明文が物語の時間の流れを止めるというのは、これが、その時間から独立した説明を導入するからだ。「川は穏やかに流れ、囁くような水の音は心浮き立…

普遍人間発生装置(4)

ここで説明について考える。 物語は大きく分けると三つの部分によって構成される。登場人物たちの行動などの出来事を述べる文、登場人物の会話(とい…

普遍人間発生装置(3)

次のような文も私にとっては悩みの種だ。 「どうしようもないわ」 「わ」は、女性言葉の「わ」と、男性が呆れて「どうしようもない」というときの「…

普遍人間発生装置(2)

また、アクセントだけでなくイントネーションも表記することはできない。「来る」にも、いくつものイントネーションがあり、それによって意味が変わっ…

普遍人間発生装置(1)

私は結局、大学には受からなかったのだが、昔、予備校に通っていたことがあった。そのとき、現代文の読解問題に「話すように書くことなどできない」と…

自己肯定感で人生が変わる

私は昔、まだ子どものような考えをしていたころ、自信とか自己肯定感とかについてよく思いを巡らせた。というのも、そうしたものを持っている人は、人…

にーまであるくない?

最近の日本語で気になったことを三つ。 ひとつは「〜くない」という言い方。例えば「来るくない?」「めっちゃ夢あるくない?」。これは「来るっぽく…

頭のよさ

世の中には頭のよい人がたくさんいて、私はいつもうらやましく思っている。頭のよい人は社会的地位も高いし、尊敬されている。どんな人もすぐに論破し…

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