風刺・戯文

暴動と略奪

フランス全土で抗議デモが行われている。これは高校生による教育環境の改善要求に端を発し、物価高や政府への不満を巻き込んで全国規模に拡大したものだ。

今回のデモについては、日本ではもっぱらデモに乗じて発生した暴動が関心を集めているようだ。警察との衝突、高級店への侵入、略奪、放火が連日報道されている。

私は今回のデモについてはとくに意見はない。それぞれの国にはそれぞれの事情がある。しかし、ニュースサイトに掲載されているフランスのデモ関係の記事を読んでいると、そこについている日本人たちの熱心なコメントが気になってきた。たとえばこんな感じだ。

「これは移民の問題だ。日本の移民政策は正しい」
「移民のせいで、香り高きパリの文化が乗っ取られた」
「フランスに滞在したときに行ったことがあるが、素晴らしかった。どうかルーブルが守られますように。」
「フランスとは違って日本にはデモの文化はないから、暴動など起きない」
「海外はどうしてデモはいつも暴動になるのだろうか。日本の文化では暴動も略奪もありえないだろう」
「外国人は自己主張が激しいからこんなことになる」

どうやら日本では、フランスでの暴動に乗じて優越感の略奪が行われている模様だ。