150番まで呼び出しが進んだとき、ある変化が起きた。入り口のスタッフがこんなことを言い出したのだ。
「ここからは5番ずつお呼びします。では、151番から155番までの方」
入場を待つ人々の群れから、五人の姿がバラバラと離脱し、入場口に吸い込まれていった。これはいったいどういうことだろうか、と私はいつも思う。早い番号は丁寧に迎え入れられるのに、後の方ではザルでひとまとめに掬われて放り込まれるのだ。
わ、私たちは同じ料金を払っているのだ! こんな十把一絡げの扱いを受けるいわれはない! すると誰かが反論する。早い番号を取るのに苦労した人は報われるべきではないか?
違う! これは抽選だ! 番号が遅いのは私のせいではない!
いや、結局のところ、もう会場のいい場所は埋まっていることだろう。いまさら順番など関係ないのかもしれない……。そうだ、もうどこだっていい。249番に宿る場所などないのだ。
「200番からは10番ずつお呼びします。もう少し前にお詰めください」
私はさらに前に出た。目の前にスタッフが立っていた。
「241番から250番までの方!」
私はすばやく群を抜け、他の誰よりも早くスタッフに携帯をかざすと、1番で入場口を通過した。