これはヤーレンズとジグザグジギーの第十一回目のツーマンライブだ。私は去年の同じころに第八回にも行っている。今回は最前列の真ん中といういい席が当たったが、音楽とは違い、漫才とコントではあまり関係なかった。
ネタを三本ずつ、そのうち新ネタはそれぞれ二本ということだった。演目は次の通り。タイトルは私が適当につけたものだ。
オープニングトーク
①ヤーレンズ「自己紹介」
②ジグザグジギー「白T」
③ヤーレンズ「ファミレス」
④ジグザグジギー「結婚式の撮影」
⑤ヤーレンズ「クイズ番組」
⑥ジグザグジギー「指名手配」
トーク
ジグザグジギーのコントは、ひとつのアイディアを押すタイプのもので、アイディアの奇妙さと演出が巧みだった。
ヤーレンズの二人には、以前から妙な偏屈さがあることは感じていたが、今回の漫才では、その背後にある種の鬱屈が見え隠れしているのに気がついた。そこが批評の気配を漂わせ、漫才を単なるふざけ合いに見せない。
ヤーレンズの最後のネタは、知っている人だけが笑える小ネタの連続と、誰でも笑える動きのある大ネタ、という持ち味がバランスよく組み合わされたものだった。
私がこれまで見たどの漫才よりも充実したものだった。おそらく現在、漫才として見られる最高の部類に入るのではないだろうか。
私は賞レースのことはわからないし、これをそのままM-1に持っていけるものでもないだろうが、今年も大いに期待できるのではないかと思う。
十月の後半からは来年の武道館での単独公演の抽選が始まるそうだ。ヤーレンズの単独はいつも落ちるので、応募はやめようと思っていたが、やってみるだけの価値はある。