手首に糸を結ぶやり方は、私の前に座る若者が教えてくれた。まず、笊の上に載っている品々を相手の手にひとつずつ載せる。次に、白赤青の三本の糸を取り上げる(儀式が始まる前に私たちは三本セットになるように準備しておいた)。
その三本の糸の両端を持ち、糸の真ん中の部分を竹筒の中に垂らして、水に浸す。それから、濡れた部分を相手の手首につけ、糸で撫でるようにして水をつける。そして、手首に糸をぐるぐる巻いて、縛り、残った部分をハサミで切る。
簡単だ。私はまず前に座る二人の若者にこの儀式を施した。二人が立ち去ると、別の若者たちがやってきて、私は儀式に取り掛かった。私を含めた儀式係は一〇名ぐらいいて、一列に並んでいた。私たちはいわば長老役を任されていたのだった。その長老たちの前に若者たちが並び、次から次へと座った。何度も糸を巻きつけているうちに私は慣れてきて、しまいには催し物で出店をやっているかのような気分になった。手際も良くなって身のこなしも軽やかだった。
そこにカレンの青年がやってきた。私がその手に品々を乗せ、手首に糸を巻きつけようとすると、彼は餅米の握りから米粒を摘んで、頭になすりつけた。私が糸を巻きつけ、余りをハサミで切ると、彼はまたその糸の切れ端を摘んで、竹筒の水に浸し、糸で頭を濡らした。
これがより正式なやり方らしい。隣の人を見ると確かにそうしていた。すでに何人もの若いカレン人に不完全な儀式を施してしまっていた私は、申し訳なく思った。
だが、これらの若者たちにとっては、私の存在などたいした意味もないことに気づき、結局、どうということもないだろうと思った。