散文

こどおじのアポリア

昨日、大久保にネパール料理を食べに行った。そのとき友人から聞いたのだが、日本はこどおじで溢れているのだそうだ。こどおじというのは、子ども部屋に住んでいるおじさんのことだ。そして、友人によれば、そもそもにほおじ(日本に住んでいるおじさん)が多いのだから当然なのだそうだ。

また、ネットで話題になっているとかいう「こどおじのアポリア」についても教えてもらった。

二部屋しかない家があるとする。子ども部屋があってそこにおじさんが住んでいる。もうひとつの部屋にはその両親が住んでいる。

何年か経ち、その両親が死ぬ。おじさんはそのまま子ども部屋に住み続ける。やがておじさんは結婚する。おじさんは妻と子ども部屋に住み続ける。しばらくすると、子どもができる。

子どもは成長する。やがてひとつの部屋で暮らすのが窮屈になってくる。おじさんは子にいう。

「さいわい、この家にはもうひとつ部屋がある。お前はその部屋に移りなさい」

子どもはその部屋で暮らしはじめる。そして、おじさんになる。やがておじさんは結婚し、子どもができる。その子どもが成長し、おじさんはいう。

「さいわい、この家にはもうひとつ部屋がある。お前はその部屋に移り、祖父母と一緒に暮らしなさい」

月日が経ち、その子もおじさんになる。このとき、この家にこどおじは何人住んでいるだろうか。

この難問にはAIも歯が立たなかったそうだ。こどおじの方々に聞くしかあるまい。