私の英語力は高校生止まりで、その後もほったらかしだったのだが、最近になって少し英語を勉強しようという気になった。
そんなわけで英語のことを考えていると、ふと不思議な記憶が蘇ってきた。
May I help you?
これを私は「メイナイ・ヘルプ・ユー?」と発音するように習った、そんな記憶だ。may と I の間に n が挿入されるということだが、私はどうしてこんなことが起こるのか不思議になった。それで辞書などを調べてみたら、さらに不思議なことがわかった。
May I は常に「メイアイ」であり、「メイナイ」になどならないのだ。英語の歴史を紐解いたり、僻地の方言を調べれば出てくる可能性は否定しないが、その n が海を渡って私のもとにやってくることはどうにもなさそうだ。思い返してみると、そもそもどこで誰に習ったのかも記憶にない。要するに、私は間違って覚えていたのだ。そう思いつつもネットを調べ続けると、不思議の上にも不思議なことが明らかになった。
私以外にも「メイナイ・ヘルプ・ユー?」と書いている人が数名いたのだ。つまり、これは私の間違いというよりも、どこかの誰かがこの n を私に吹き込んだ、そんな可能性だって出てきた。
学校で習ったのだろうか? しかし、「メイナイ・ヘルプ・ユー?」とネットに書いたある人は、英語もろくに知らないとネチズンにバカにされていた。とすると、習ったとしても、全国的なものではないのだ。もしかしたら時期も限られているかもしれない。あるいは、日本英語教育界によって葬り去られた異端の教師集団、メイナイ派の残した痕跡が、この n なのかもしれない……。
私にはまったくわからない。手がかりもない。この不思議な問題を解明するためならどんな協力も歓迎する。情報をお持ちの方は、いつでもどこでも「キャナイ・ヘルプ・ユー?」とお声がけください。