旅・観察

自動車の修理

チュニジアのピーマンは日本でいうシシトウを大きくしたような形をしている。辛いものが多いので、ピーマンといったらいいのか、大きい青唐辛子といったらいいのか、よくわからない。油で揚げたものがクスクスなどの料理の上に載っていることがよくある。表面の皮を剥いて食べることもあるようだ。また、グリルして皮を剥いたピーマンを、やはりグリルしたトマトなどと一緒に潰して食べる。これはサラータ・マシュウィーヤといって、直訳すると「焼きサラダ」だ。チュニジアに行けば、誰でも必ず食べる料理だ。

さて、Sさんが仕事で車を借りなければいけなくなった。

友人の車を借りる予定だったのだが、それが故障してしまったのだという。どういう故障かというと、詳しくはわからないが、水が漏れてくるのだという。おそらくラジエーターとかの話だろう。

その友人が町工場に車を持って行ったら、整備士がこんなことを言ったという。

「これを修理する特別なやり方を教えてあげよう。まずピーマンの粉を用意する。それから水が漏れる箇所にその粉を入れる。すると水漏れの穴をその粉が塞いでくれる。これで問題ない」

Sさんはこの話をすると「さすがに日本でもピーマンで車を修理しないだろう」と笑った。