苦い文学

光の王

私はジーン・ウルフ(Gene Wolfe)というアメリカのSF作家が好きで、未訳のものも含めてけっこう読んでいる。

Twitterでも、私はジーン・ウルフ関係の人をフォローしているので、関連する英語のツイートがよく流れてくる。

ジーン・ウルフを読み通すというのは、すべての人にできることではない。合う合わないがあるし、ある程度の小説を読む力も必要だ。そんなわけで、流れてくるツイートでも、文学の好みや評価が話題になっていることも多い。やや現実離れしているのだ。

しかし、ある時、私はジーン・ウルフ関係の英文ツイートを流し読みしていて、「Zelenskyy(ゼレンスキー)」という語に出くわした。

私は衝撃を受けた。ついに、現実世界の戦争が、ジーン・ウルフの平和なファンダムにまで侵入してきたか、と。

もしかしたら、世界はもはや、のんきにSFなど読んでいられる場所ではなくなってしまったのだろうか?

不安に思いながら、そのツイートをもう一度見る。

よかった! 「Zelazny(ゼラズニイ)」の見間違えだ。まだ平和だった……。

そういえば、去年、ロジャー・ゼラズニイの『光の王』を読んだ。あまり感心しなかったが……。