苦い文学

もしものコーナー

「もしものコーナー」とは、ドリフターズのコント番組「ドリフ大爆笑」の名物コントの1つだ。「もしも〜〜な〜〜があったら」というタイトルのもといかりや長介が登場する。そして通常ではありえない状況に巻き込まれてざんざんな目に遭うのだ。

なかでも有名なのは「もしも威勢のいい銭湯があったら」というコントで、これは今でもテレビで放送されたりする。

その内容はといえば、銭湯にやってきたいかりや長介が、威勢の良い4人の従業員に水をぶっかけられたり、風呂に投げ入れられたり、もみくちゃにされるというもので、ずぶ濡れになったいかりやはたまらず「だめだこりゃ」と唸るのだ。

この「だめだこりゃ」というのは「もしものコーナー」の締めの一言で、これでコントはおしまいになる。

子どもの頃熱心にドリフを見ていた私にとって「もしものコーナー」は思い出深いものだ。

そのせいかどうかわからないが、最近は自分の人生もこの「もしものコーナー」ではないかと思うようになった。

「もしもこんな〜〜な人間がいたら」というわけだ。

それにつけても不思議なのは、もうずいぶん前に「だめだこりゃ」の声を聞いたように思うのに、このコントがいっこうに終わる気配もないことだ。

「だめだこりゃ」からが長いとは、まったく驚かされるではないか。