風刺・戯文

シン・オジマンディアス

今日、私は久しぶりに新宿駅に行った。山手線で降りて、西口から出るつもりだったが、どこもかしこも仮囲いに覆われ、出口がわからず、私は迷いに迷った。

新宿駅は巨大な構築物だ。それは日に日に白い仮囲いを増殖させ、新たな回廊と袋小路と迷路を増築している。いったいいつ完成するのか誰にもわからない。そもそも、今この瞬間、駅に降り立ち、階段を上り下りし、肩をぶつけながら通路を歩く数万の人々が生きているうちに完成するのかもわからない。

なんのためにこんなものを作るのだろうか。駅利用者のためではないことは明らかだ。駅長のためだろうか。それとも、神秘にして傲慢な何かが、駅として顕現しつつあるのだろうか。

ある旅人が語る。「私は週二回この新宿駅を利用するが、来るたびに駅は形を変え、より複雑になり、私を惑わすのだ」と。

私もやはり迷いながら歩き回る。掲示を頼みとするも虚しい。なぜならそこに記された矢印はいつも互いに矛盾しているから。

私は通路から通路へと渡り歩く。無駄に階段を上り下りし、危うく地下鉄の改札を通過しそうになる。

疲労しイラつきながらも、私は自分の心に密かな期待が生まれるのを感じる。駅のどこかにこんな言葉が記されてはいないかと探しはじめる。

「我が名は新宿駅、駅の中の駅。駅利用者よ、我が構内を見よ。そして絶望せよ。」

よろめきながら、廃墟となったこの駅を夢見る。