二〇二六年十一月十四日と十五日に長崎大学で開催される日本言語学会第173回大会の発表題目リストが公開された。口頭発表は全部で四十のタイトルがあるが、そのうちのひとつが私のもの、「ターウジュート・ベルベル語における動詞文の否定」だ。
これは去年から今年にかけて行った三回のチュニジアでの調査に基づくものだ。発表要旨はそのうち公開されるのではないかと思う。
締め切りの八月二十日に応募したとき、私はなかなかいい提案ができたと思っていたが、だんだんと違うような気がしてきた。これまで日本言語学会の大会では三回不採択になったことがあるが、データからはみ出て大きいことを言ったとき、言いかえれば、データと主張が釣り合わないとき、そうなるようだった。今回応募したものはタイトルはおとなしいが、内容に少しワイルドなところがあった。この野蛮なところがどう受け取られるか、それ次第で不採択もありうると私は思っていた。
ただ、負け惜しみで言うのではないのだが、不採択は決して悪いことではない。初めに不採択になったテーマは、のちに単著に結びついた。別のテーマは、ただ単に準備不足だっただけで、今も大いに発展の余地があると考えている。飼い慣らすのには時間がかかるのだ。
そんなわけで、今回も不採択になったとしても、それはそれで使い道があるだろうと考えていたが、結局のところ、採択された。当日は野生味あふれる発表にしたい。