土曜日のお昼、近くの町中華に行って、チャーハンと餃子を持ち帰りで頼んだ。満席のため入り口に客が並ぶほどの繁盛ぶりだったが、お土産の人はレジ横のベンチで待つことができた。
私は座りながら、注文の品ができるまでのあいだ、ホール係の人々の動きを眺めていた。そこは大きな町中華で、若い人からけっこう年配の人まで6人ぐらいの女性たちが忙しく立ち働いていた。注文を取ったり、空いた席に人を案内したり、厨房から料理を運んだり、レジに入ったり、どの人も巧みに連携しながら滞りなく仕事を果たしていた。私から見れば目まぐるしい動きであったが、混乱の様子は微塵もなかった。
私のほうからは厨房の中は見えなかったが、おそらくそこでも同じように素晴らしい共同作業が行われているに違いなかった。
人類は他の動物と異なり、身振り手振りや言語を効果的に用いて、協力関係を構築することができる。そうやって極めて複雑な行動を遂行してみせるのだ。人類がこうした能力を発達させるのに、町中華ほどうってつけの場所はないのではあるまいか。
近い将来、アフリカのどこかの洞窟で、人類初期の町中華の遺跡が発掘されるのは確実だろう。