世の中には幸福な人もいれば不幸な人もいる。だが私は、この世から不幸というものが一掃され、世界中のすべての人々が幸福になるべきだと思う。
私は、世界中の人々を幸福にするための研究に打ち込み、ついにそのヒントを発見した。次の数式が幸福の鍵だったのだ。
X-Y=Z
この数式が表しているのは、Z が 1 以上のときは、必ず世界に不幸な人が存在するということだ。それゆえ、私たちは、Z が 0 以下になるように努力しなくてはならない。
私はこの数式を「幸福の方程式」と呼びたい。なぜなら、ここにはじめて、すべての人間が、だれひとり取り残されることはなく、幸福になりうる、という可能性が数学的に示されたのだから。アインシュタインのあの有名な方程式に匹敵する意義を持つといっても過言ではあるまい。
なお、この数式で、X は「捨てる神の捨てる行為の総数」を、Y は「拾う神の拾う行為の総数」を表している。
万人を幸福のために、この方程式を役立てていただければ、私にとってこれに勝る幸福はない。