苦い文学

『ニガミ17才と』ライブ

『ニガミ17才と』ツアー最終日(恵比寿LIQUIDROOM)でゲストバンドのドレスコーズのことは書いたけども、ニガミ17才もまたよかった。

長いコロナ禍を経て、ようやくライブができるという解放感が直に伝わってきて、こちらも熱くなった。

岩下優介が「会場の客の頭の上にもやーっと浮かび上がっている聞きたい音みたいなものをステージでとらえる」というようなことを言っていて、私はなんとなく水木しげるのブリガドーン現象のようなものを思い描いたが、まさにライブでしかできないことだ。

ライブならではというエピソードをもうひとつつけ加えれば、ドレスコーズの志磨遼平がある曲を歌い出して、急に手で口を塞いで一節ばかり歌うのをやめた。

客の中にはその意図がわかって反応をする人もいたが、私はどういうことかわからなかった。後でTwitterで知ったのだが、その日に起きた安倍晋三銃撃事件を想起させるような歌詞があったから、ということのようだった。

暗い気持ちの人も多くいたにちがいないので、これは大事なことであった。