自然というものはまったく不思議だ。枯れ葉のように見える虫や、目のような模様で天敵を威嚇する蝶などはどのように進化したのだろうか。私にはどうも、神のような知性を想定する「インテリジェント・デザイン説」が正しいように思える。
最近、赤ん坊の泣き声に関する研究が公表されたが、これなどもまさしくインテリジェント・デザイン説の新たな証拠となりそうだ。
どんな研究かというと、赤ん坊の泣き声と逆の位相をもつ音波の生成がそのテーマだ。わかりやすくいえば、赤ん坊の泣き声のノイズキャンセリングだ。
さまざまな実験が行われ、ついに赤ん坊の泣き声を打ち消すにもっとも適当な音声が明らかになった。それが驚くなかれ、男性高齢者の怒鳴り声であったのだ。
私たちは公共施設や電車の中で、赤ん坊の泣き声にイラ立って怒り出す男性高齢者にしばしば出くわす。じつはこの高齢者の行動はノイズキャンセリングとして最適であったということになる。
もちろんのこと男性高齢者は自分の声にそのような機能があるとは思っていない。ただ怒り狂っているだけなのだが、結果として逆位相の音声が生じノイズキャンセリングとなっていた。まさに自然の摂理というべきではなかろうか。
もしかしたら、イラ立つ男性高齢者の不機嫌な顔、恐るべき無慈悲さ、偏屈ぶりなども、知性ある存在がこしらえたデザインかもしれない。私たちは自然の不思議に感嘆せずにはいられないのだ。