苦い文学

ぶつかり男

【夏休みの自由研究】
「ぶつかり男」に関する実験。

【「ぶつかり男」の習性】
弱い者を見ると突進する。

複雑な動きをする群衆の中で、おとなしそうな少女や地味な女性、間抜けそうな男性、子育て中の母親など、歯向かわなそうな人々を、人混みの中で瞬時に発見。ぶつかって蹴ちらす。

怖そうな男性、いかつい若者、ヤクザやそれ風の男、金髪の女、ギャルなどをたくみにかわす。

【「ぶつかり男」の生息地】
大きな駅や野球場の周辺。

【実験】
①朝の駅に行って「ぶつかり男」を10匹捕獲する。
②虫かごに全員入れる。虫かごには椅子やキュウリ・スイカなどを入れない。
③何もないから「ぶつかり男」たちは立っているしかない。どんなことが起こるだろうか。

【予想】
①ぶつかり合戦が起きて、1匹だけが生き残る。
②全員が牽制しあい、一歩も動かなくなる。
③互いに回避しながらせわしなく歩き回る。

【実際の虫かごの中のようす】
虫かごの中心に向かって全員がいっせいにぶつかり合って全滅。

【結果】
「ぶつかり男」が本当にぶつかりたいのは自分自身だということがわかった。駅のあちこちに大きな鏡を置けば駆除できる可能性。