色紙やチラシなどを細長く折ったものを編むように組み合わせて、籠などを作る手工芸がある。
細長い紙を互い違いに編み込んでいくので、できあがると、小さな正方形が並んだ模様になる。色が異なる紙で編めば、正方形どうしで色が違ってカラフルだ。
私は今、家を整理していて、余計なものを処分している。昨日、書類を選り分けていたら、紙で編んだ長財布や紙入れが出てきた。見た目はきれいだが、あまり使い道はない。捨てようかと迷ったが、結局、取っておくことにした。
これらは、ビルマ人難民のある女性が、入管に収容されている間に作ったものだ。3年ものあいだ収容されていた彼女が、2年前にようやく仮放免されたときに、私にくれたのだ。
どうしてくれたのかは分からない。もしかしたら、彼女はどこかで私の夢を耳にしたのかもしれない。私の夢は、入管収容記念館の館長になることだから。
この紙細工は、きっと当館の目玉のひとつとなるであろう。入管収容に関する貴重な史料だから、ちゃんとガラスケースに入れて展示するのだ。音声解説もつけて……。
と、そんなことを考えていたら、彼女から電話がかかってきた。ビザをもらったとのことだ。