苦い文学

取っ手のとれる

CEFR(セファール、ヨーロッパ言語共通参照枠は略称)は、その名の通り、ヨーロッパで異言語を学ぶ学習者の能力を、言語にかかわりなく同じ基準で測れるようにと設けられた基準である。しかし、現在ではヨーロッパ以外、例えば日本でもこれをもとに日本語能力試験のレベルが設定されている。

CEFR のレベルは、A、B、C の 3 つにそれぞれ 2 段階、つまり全部で 6 つある。もっとも低いレベルは A-1 で、最高が C-2 だ。A-1 の能力がどのようなものかというと例えば「自分や他人を紹介することができる」とこのレベルになる。そして「聞いたり、読んだりしたほぼすべてのものを容易に理解することができる」とか「自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる」となると C-2 だ。このように「〜できる」という能力を重視してレベルが設定されているのも CEFR の特徴だ。

CEFR が公表されたのは 2001 年だ。その準備段階で実は C-2 より上のレベルとして、D-1 と D-2 もまた設けられていたのは、まったく知られていない。

私がある筋から特別に入手した情報によると、D-1 では「自分自身についてカリスマティックに語ることができ、民衆を熱狂させることができる」、D-2 では「陰謀論を巧みに用いて、民衆を煽動し、戦争を始めることができる」ということだ。

このレベルが削除されたのも無理もないといえよう。