苦い文学

生物多様性ってホントに大事?

近ごろ、意識高い系の人々が声高に唱えるのが、生物多様性。ナンでも地球上には 3000 万種もの生物がいるとのことで、この多様な生物を大切にしようって主張してるんだとか。

ですが、ちょっと考えると、生物多様性というのはとてもオカシナ考えです。

例えば、ひとつしかチャンネルの映らないテレビがあったとしたらどうでしょうか。テレビチャンネルというのは普通、いくつもあるのですから、私たちはチャンネルごとにテレビを買わなければなりません。生物多様性主義者に言わせれば、これがテレビの多様性だとのことです。

ほんとにバカバカしいですね。ひとつのテレビで全部のチャンネルを見られるようにすればいいじゃないですか。そうです。ひとつのテレビで十分なのです。テレビの多様性なんて、喜ぶのはテレビのメーカーだけでしょう(生物多様性にしても、サテサテ、いったい誰が得するのかな?)。

生物についても同じです。3000 万種なんていらないのです。この世にはカワイイ動物はたくさんいますが、「カワイイ」というイデエはひとつなのですから、結局、究極にカワイイ生物が 1 種あれば十分なのです。

食用生物だって同じです。豚、牛、魚、鳥、いろいろな生物がいますが、要するに食べてオイシければいいのです。ツマリ、食用動物だって 1 種類でいいのです。イヤ、動物それぞれに固有のおいしさがある、だなんて反論する人もいるヤモしれませんが、それは部位や調理の仕方でドウにでもなります。

乗り物になる生物や役に立つ生物にしても同じです。1 種類いれば十分です。イヤ、愛玩生物、食用生物、有用生物、毛皮用生物、実験用生物……そんなふうに増やしていったらキリがありませんよね。イッソのこと、すべての機能を兼ね備えた生物ならば、これ、 1 種類だけでよくありませんか。カワイくて、オイシくて、皮も使えて、乗り物にもなって……ネ。タッタ 1 種で済むところを、3000 万種だなんてイキっていた生物多様性主義の諸君、どうですか? もうグウの音も出ないって?

ええ、ですから、私はこの地球には生物は人間だけでコト足りると思ってるンです。捨てるとこなんてないですからね、ホント。