苦い文学

メーソート行き

バンコクの次の目的地は、国境の街メーソートだ。この街はビルマ側の街ミャワディに接していて、たくさんのビルマの人々が暮らしている。ビルマの反政府運動の拠点のひとつでもある。

バンコクからメーソートに行く方法はおもに二つある。飛行機とバスだ。だが、飛行機はいっぱいで数日後でなければ空きがないということがわかった。これでは向こうで待っている予定に間に合わない。

本当ならば、日本で予約しておけばよかったのだが、それができなかった。同行するカレン人の友人のビザが取れるか分からなかったからだ。そして、ビザが取れたのは出発の3日前だった。

そこでバンコク到着の翌日午前のバスでメーソートに向かうことにした。バンコクにいるカレン人の牧師が代わりに予約に行ってくれたのだが、夜行バスしかないという。しかも VIP バスはいっぱいで、普通の夜行バスだ。450バーツぐらい、19:50 に出発だ。

そんなわけでバンコクで1日自由時間ということになった。私はその日のうちにメールで提出しなくてはいけない書類があって、これを終わらせて、タイ・マッサージに行って長旅に備えようと考えていた。

が、結局、書類は夕方までかかってしまった。