延喜式巻第八所載の祝詞「六月晦大祓(ミナヅキツゴモリノオホハラヒ)」では、我が国のもろもろの「天つ罪・国つ罪」がどのように消滅するかが語られている。
まず、瀬織津比咩(セオリツヒメ)という神がこれらの罪を大海原に運びだす。すると海にいる速開都比咩(ハヤアキツヒメ)という神がこれらの罪を飲み込む。この飲み込まれた罪を、気吹戸主(イブキドヌシ)という神が、地底に向って息を吹いて追いやる。地の底には速佐須良比咩(ハヤサスラヒメ)という神がいて、これらの罪を持って、あてもなく歩き回っているうちに失ってしまう。
この四柱の神の連係プレーのうち、最後のハヤサスラヒメの箇所が、古来より問題とされてきた。「これらの罪を持って、あてもなく歩き回っているうちに失ってしまう(モチサスラヒウシナヒテム)」とあるが、なくなった後に、これらの罪はどうなったのだろうか。
私はこの問題に取り組むことを決意し、数々の文献を読みあさった。その結果、ハヤサスラヒメがさすらっているうちに失った「天つ罪・国つ罪」は、善意の日本人に拾われて、日本国内の交番に届けられていることを発見した。