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やさしい日本語

「やさしい日本語」とは、普通の日本語よりも簡単で、わかりやすくなるように配慮された日本語を使う活動のことだ。

日本には多くの外国人が暮らし、そのすべてが十分な日本語能力を持つとはかぎらないため、こうした取り組みが進められるようになった。とくに災害時の情報提供や官公庁の通知などで用いられている。

我らが入管でもいつのまにかこの「やさしい日本語」がはじまっていた。次の例は2020年6月9日の入場制限の整理券に書かれていたものだ。

「新しいコロナウイルスの病気を広げないために、建物に入る人の数を15分ごとに決めています。」(ふりがなは省略)

これは普通なら「新型コロナウイルス感染拡大防止のため15分ごとの入場制限を行っています。」とでもなるところだろう。

こうした取り組みは、もちろん重要だと思うが、入管には「やさしい日本語」よりさきに外国人に対する「やさしい心」を導入してもらいたいと思うのは、私だけでなかろう。