義太夫節の実践コースの「三味線」と「語り」コースの内容について多少書いてきたが、受講生については触れないままだった。どんな人が参加したか少しまとめておく。
まず「語り」コースからいうと、16 人の受講生のうち、男性は私を含め 3 人だった。若い人もいたが、30 代から 50 代が中心だと思う。
基本的には文楽・浄瑠璃と歌舞伎が好きな人が多い。だから、先生方のちょっとした一言や裏話を楽しみ、ふとやってみせた一場面に感激している人も多かった。実際、目の前で聞くこと自体、最初は感動する。
受講生のなかには、地元の伝統芸能としての浄瑠璃に関わっている人、俳優や声優として活躍している人、音大の学生もいた。プロの演劇人はさすがに声の出し方が違うが、義太夫節の声の使い方は独特なので、そのまま通用するものではないというのも興味深かった。声が出せるということ自体、やはり一つの素質ではあるのだが、そこから先は、うまくコントロールできるかが大事なのだそうだ。
私はといえば、浄瑠璃や歌舞伎は観るよりも読む中心で、しかも演技経験ゼロなので、受講生としては少し変わっていたと思う。
三味線コースは 7 人で、私と同じように「語り」と両方とっている人もいたし、「三味線」だけという人もいた。みな何らかの形で三味線の経験があり、若い頃に三味線弾きの修行をしたという男性もいた。
「エレキ弾いたことあっし、三味線もできんじゃね?」と軽い気持ちで受講したのは私くらいで、非常に苦労した。だが、教室のあたたかい雰囲気のおかげでなんとか最後まで行きつき、無事に第 77 期の修了証をもらうことができた。