苦い文学

未来における苦労(1)

不思議な現象により、遥か未来に送られた私は、自分の時代に戻る方法を探すために、未来の世界をさまよっていた。

私はいくつかの森を越え、ある国に辿り着いた。楽しげな歌声と、拍手が聞こえてくる。広く開いた城門を入ると、若者たちが楽しげに歌い、踊っているのだった。太陽がその黒髪を輝かせ、爽やかな風が健康的な汗の匂いを運んできた。

私は若者たちの集いの脇で、屋台で飲み物を売っている中年の男がいた。一杯注文すると、男は大瓶からブリキのカップに白い液体を注ぎ、バケツの氷を放り込んだ。おそるおそるすすってみると、ほんのり甘く、さっぱりとした味がした。「これはおいしい」

男は人の良い笑顔を浮かべ、「この辺りでしか取れないフルーツを絞ったものですよ」

「ほほう、珍しいものを」 私は華やかな若者たちに目を向けた。「この世界のあちこちを旅してきましたが、若者たちがこんなに幸せそうな国は初めてです」

「そうでしょう、これらの屈託のない若者たちこそ私たちの自慢なのです。ここでは、若い間はこうして一日中遊びまわるのがしきたりなのです」

「それはなんと素敵なことでしょう。ですが、若者にとって遊ぶのは大事ですが、それと同じくらい将来のために準備をするのも大切なように思いますが」

すると、飲み物売りは笑い出した。

「ええ! 他の国から来たお客さんたちはみなそうおっしゃりますな! 若い時の苦労は買ってでもしろ、と。ですが、私たちの国では、それは禁じられているのです。王様がそう定められたのです」

「禁止? 若い時の苦労が?」(つづく)