苦い文学

私の私

あなたの私はあなたですか。それとも私ですか。私の私は私です。なのにどうしてあなたは私なのですか。

あなたの私はあなたで、私の私は私、そうおっしゃるのですか。つまり、私の私が私で、同時にあなたの私があなたの私ということになるのですか。おかしいではないですか。私の私が私なら、あなたの私は私の私ではないですか。

違うとおっしゃるのですか。私の私も、あなたの私も、同じ私だというのですか。ですが、私はあなたではないですし、あなたは私ではないです。なのに同じ私とは変ではありませんか。

みんな、同じ私を使っている、というのですか。私はみんなのもの、誰でも使える。そんなことありますか? 理屈がわかりません、まったくわかりません。

あ、いや、わかりました。私はみんなもの、というのは、私の私は私のもの、あなたの私はあなたのものだけれども、私の私がないときに、あなたの私を私の私として使ってもいいということか。これはいい。私に 1 万円ください。あなたの 1 万円はたぶん私の 1 万円だから。