今年は何度かお笑いライブに行ったが、そのたびに思うのは、女性の客の多さだ。おそらくこれはお笑いだけのことではなく、東京のいろんな分野のライブがこれらの熱心な女性によって支えられているのではないだろうか。
それはそうだとしても、私は困惑せざるをえなかった。今日の夜、中野で開催されたモグライダーのともしげさんと赤ちゃんことネコニスズの舘野忠臣さんのトークライブで、50 人の観客のうち私以外すべて女性に見えたときには。
いや、もしかしたら 1 人ぐらいはいたかもしれない。だが私には後ろを振り返ってジロジロ見るだけの勇気はなかった。
あまりに場違いなように思えて、私は前から 2 列目のいちばん端の席に隠れるように座った。だが、だからといって周りの人に邪険にされることもなく、またトークライブが始まってからは、内容に引き込まれて、そんなことも気にならなくなった。
内容はといえば、ネコニスズの敗者復活戦の話が聞けたのがよかった。また、2 人の共通のアルバイトである中野のカラオケ店でのエピソードの数々も面白かった。このときにやはり同じアルバイト仲間である元プールの小海さんがゲストとして登場して、ほとんどのエピソードを話したのだが、話術が巧みでさすがに芸人だと感心した。
その後ストレッチーズの福島さんもシークレットゲストとして登場して、さらにリラックスしたトークで観客を笑わせた。「クリスマス忘年会スペシャル」と題されていたこともあり、最後にはクリスマスらしく出場者とスタッフ、観客全員でプレゼント交換となった。私は女性ばかりなどと思いもよらなかったので、不似合いなものを用意してしまった。その品についてはここでは書くまい。もしもそれをもらった人が私のだと知ったら、恨まれそうだから。結局、自分のところに回ってきたプレゼントとして、私は「リップバーム レモンシトラスの香り」を獲得して帰途に着いた。