苦い文学

知的生命体の探索

地球人はついに星々を巡る船を建造し、知的生命体を探索する旅に出発した。もちろん闇雲に探すのではない。地球人たちは遠い星のいくつかにもう目星をつけてあった。

数万光年の旅のすえ、船は最初の星に到着した。だが、そこには生命と呼べるものはなかった。そこで、さらに数万光年の旅を続け、2番目の候補の星に辿り着いた。船は星全体をスキャンしたが、小さな微生物がいるだけのようだった。

船が3つ目の星に着くまで、さらに数万光年の虚空を突き進まねばならなかった。そして、その星で地球人は不思議な存在を見つけたのだった。

それはまるで枯れた樹木に似ていたが、目や口のような器官があった。そして、この樹木たちは、その口のような穴ボコを動かして、互いに話し合っているようなのだった。地球人はこれこそ知的生命体かもしれないと大いに興奮した。

「私たちは遠い星、地球から知的生命体を見つけるために旅をしてきました。みなさんとお会いできて光栄です」

すると、樹木たちはぴたりと動きを止め、ぶつぶついう声も聞こえなくなった。

「なんだ」と地球人は言った。「知的生命体ではないのだな」

がっかりして地球人が立ち去ろうとしたとき、一本の樹木が鋭い音を発した。その音の分析には長い年月がかかり、それが分かったときには、船は遠く離れた別の星域を漂っていた。

樹木はこう言ったのだった。「僕たちも知的生命体の探索のためにこの星に派遣されたんだよ。大変だよね、知的生命体を見つけるのって。お互いに見つけられるよう、がんばろー……」