ある出版社の教科書のこんな一文が物議を醸した。
「月面着陸の成功により、私たちは月についてより詳しくわかるようになった」
教科書検定を司る文科省からクレームが入ったのだ。人類が月面着陸をしたというのは、アメリカ政府のでっち上げだから、そのようなことを事実として教科書に書いてはいけない、というのだ。
日本政府がそんな陰謀論を信じるわけない、こんなのはデタラメだ、という人もいるかもしれない。だが、我が国にはすでに何十人もの陰謀論者が国会に巣食っており、その数も選挙のたびごとに増えているのだから、政治家がそっくり陰謀論者に入れ替わって、政府がこんなことを言い出すのも時間の問題なのだ。だから、これは本当の話だ。
それはさておき、この指摘を受けてその出版社は大いに悩んだ。というのも、陰謀論に加担しないだけの良心があったからだ。だが、かといって、この一文を修正しないでいたら、教科書検定不合格となってしまう。
そこで、知恵を絞ってこんなふうに書き換えたら、みごと検定合格となったという。
「私たちはまだ本当の月を知らない」