タイのメーソートで、子どもの施設をやっている牧師が日本にやってきた。彼はビルマ出身のカレン人で、ビルマの少数民族の子どもたちのために働いているのだった。昨年の2月、タイからビルマの戦争地帯に行ったとき、私はその人にお世話になったので、食事に招待した。
お店は巣鴨にある焼き鳥屋で、これもカレンの人がやっているお店だ。このお店については別に書くが、とにかく繁盛している。私が待ち合わせの時間より早く行くと、店の主人が大きなウリをくれた。
ビルマ語でブディというのだが、日本語でなんというかわからない。見た目はくびれのない青いひょうたんのようでもある。その実は冬瓜に似ているが、もっと硬い。
主な食べ方は2つある。ひとつは鶏肉と炒めるというものだ。もうひとつは、スティック状に切って、天ぷらのような衣をつけて揚げる食べ方だ。こっちはビルマ語でブディジョーという。
天ぷらにする前に、水分を飛ばすために天日干しにするといいとのこと。私はブディジョーがおいしいのは知っていたが、とても食べ切れる大きさではない。もらったはいいがどうしようと考えているうちに、知っているビルマ人の学生にあげようと思いついた。
重いブディを持っていったら、喜んでくれた。その上、次の日にはブディジョーをお裾分けしてくれた。しかも、自家製の辛いツケダレまでついている。とてもおいしいので、私は調子に乗って食べすぎて、お腹が痛くなってしまった。