苦い文学

J-HOPE の励まし

K-POP の世界では、たくさんの若い日本人も活躍している。異国の地でたったひとり、韓国語を学び、厳しいトレーニングを積み、表舞台に立つチャンスを掴む。これは、大変なことだと思う。もちろん、思ったようにいかない人もいるかもしれないが、それでも私はこれらの人々に励まされずにはいられない。

私ももう少し若かったら、同じように韓国で夢を追いかけていたかもしれない。そんな思いに駆り立てられて、私も異国で挑戦してみることにした。ベルリンの学会で発表をすることにしたのだ。

そして、ベルリンに向かった私は、発表当日の朝、会場となる大学に到着した。大学には公園のような広い敷地があって、そこを横切れば会場に入れる。だが、心細さと緊張のため、私はぐずぐずと歩き回っていた。なにしろ、誰も知らない中、ひとりぼっちで発表するのだ……。

大学の敷地のあちこちには、骨組みで支えられたビニールのシートが立てられていた。私はそのひとつひとつを見て回った。大学のイベントの告知などがドイツ語で書かれている。だが、その中に一般のイベントの広告もあるのに気がついた。それは夏の音楽フェスの広告で、出演するミュージシャンの名前が書かれていた。

その中で、いちばん大きく、そしていちばん上段に記されていたのは、ジャスティン・ティンバーレイク と J-HOPE だった。そうなのだ。J-HOPE も異国でたったひとりで発表しようとしているのだ…… BTS の他のメンバーもなしに。同じ発表仲間として、私は彼に励まされたような気がした。

そして、とにかくそういうことにして、私は会場に入った。