苦い文学

トランプ関税クライシス

それでは経済ニュースです。

(トランプ大統領の映像)トランプ大統領が発表した「相互関税」で世界中がパニック状態に陥っています。

(株式市場の映像)実際に関税が発動する事態になれば、世界的な景気後退が予測されるとあって、金融市場はすでに大混乱。

(自動車輸送船に向かう輸出車の列の映像)日本の経済界も不安とともに事態を見守っています。トランプ関税により、日本の主要産業である自動車関連企業が大きな打撃を受けるからです。

(エコノミスト登場)「日本の自動車産業にとってアメリカは大きなマーケットですから、関税により大幅な減収となるのは間違いありません。これは自動車産業だけでなく、日本社会全体にとって危機的状況です」

(都内の町工場の情景)そんななか———ここは東京足立区綾瀬にある工場。混迷する経済をよそに工場はフル操業を続けています。

(作業服の社長が語る)「ええ、もういくら生産しても追っつかない状況が続いています」

(記者、驚く)「これがみんなアメリカに輸出されるのですか?」

(社長)「そうです」

この企業が製造しているのはなんと関税。アメリカではトランプ大統領があちこちに関税をかけすぎたせいで、深刻な関税不足となり、それを補うために、日本や中国から輸入しているとのことです。

(アメリカ人のバイヤーが関税の味見をする様子)「うん、素晴らしい品質です。全部ください」

(社長がバイヤーと握手する様子)あっという間に商談がまとまりました。

日本の関税は、ヘルシーなイメージから、今後もますますアメリカでの需要が高まる見通しです。