苦い文学

たてつけ力

新社会人のみなさん!

社会人の先輩である私からみなさんにお伝えしたいのは、ぜひとも、「たてつけ力」を磨いて欲しいということです。

こう言いますと、新社会人の中には「たてつけ? 障子の開け閉め?」「ん? 改造車のこと?」などとお思いになる方もいるやもしれませんが、私がいう「たてつけ」は違います。これはビジネス用語なのです。

みなさんもそのうち、上司や先輩がこう話すのをきっと聞くことでしょう。

「この制度は、こういうたてつけになっている」「A の場合は、B として処理されるたてつけだ」

このとき「たてつけ? えっ、わからない!」などと、慌てる必要はありません。「たてつけ」という言葉は、意味がわからなくてもなんとなく使っていい、そういうたてつけになっているのです。

さらにみなさんは、この言葉の表記にも大いに迷うことでしょう。なぜならある文書には「立て付け」、また別の文書には「建て付け」と書かれているのですから。でも、心配は無用です。そういう勃て付けなだけなのです。

このように急なたてつけに出会っても動じないのが「たてつけ力」です。この能力こそが、ビジネスパーソンとしての成長に不可欠だ、ということを、最後にたてつけて、終わりたいと思います。