そのとき、待合室の奥の扉が開き、スタッフたちが入ってきた。皆、白い服を着ていて、二人組でソファに座る客たちのところに散っていった。そこで客を囲んで、何やら話している様子だ。
やがて、私たちのところにも、二人組がやってきた。老人は慣れているのか、口をモゴモゴさせて挨拶をした。すると、ひとりのスタッフがカプセルのようなものを差し出した。もうひとりが紙コップに水を注ぎ、老人に渡した。
老人はなにも言わずに、薬を水で流し込んだ。「で、私の修理はまだですか」と老人が尋ねると、スタッフは「もうすぐですよ」と答え、私のほうを向き、薬を差し出した。
「これは、なんですか?」
「薬の時間ですよ」
「いや、薬なんて必要ないですよ」
「そういうわけにはいきませんよ」
「いや、いらない」
「困りましたね。大人しく飲みましょうよ」
私は急に腹が立ってきた。「俺はこんなものはいらない!」 私は別のスタッフが差し出した紙コップを手で払った。水が床に跳ね飛んだ。「もういい、下に行く!」 私が立ち上がったとき、スタッフたちが私の肩を掴んだ。私はさらにカッとなり、その手を外して、スタッフを押し返した。「なんだ! やめろ!」
その次の瞬間、私は急にスタッフたちに組み伏せられた。苦しさに絶叫したことは覚えているが、それだけだ。