苦い文学

ポジティブ・シンキング

ネガティブな考えばかりでは、人生を損しているようなもの。なんだってポジティブに考えれば、生きるのが楽しくなってきます。

例えば、電車に乗り遅れるのはイラつく経験。でも「そのおかげで、ゆっくりと待つ時間ができた」と考えれば、腹も立ちません。街に出れば、ひどい混雑で、とてもストレスフルですが、そんなときこそノンキに人間観察してみましょう。富裕層さえ見なければ、きっと楽しくなってくるはずです。

外食しようと街に繰り出したのに、どこも満席で食べる場所がない。ならば、いっそのこと、家に帰ってホームパーティなどいかが? たったひとりでもかけがえのない経験ができるはず。

所持金が少ないのも、これは無駄遣いができないということだから、かえってありがたいですね。そして、お金のありがたみをもっともよく知っているのは、低収入のあなたでなくてなんでしょうか。

仕事が底辺? 底辺に降り立ったあなたがこう語っているところをイメージしてみましょう。「人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては偉大な一歩だ」 そうすれば、底辺を這い回るのだって、大冒険です。

年金がもらえないので、老後が心配ですって? そんなあなたは、野垂れ死という滅多にない体験ができるんです。今なら、野晒しチャンスもついてますよ!

なんやかんやでもう死にそう? このラッキー野郎! クソみたいな世界から早くおさらばできますよ!