日本語の問題に次のようなものがあった。
「朝は、ご飯( )魚などを食べます。」
( )の中に入るのは「と」・「や」のどちらか。
私は「と」だと思ったが、他の人は「など」があるから「や」だ、という。そこで答えを見るとその通り「や」だ。つまり正解はこうだ。
「朝は、ご飯や魚などを食べます。」
だが、これでは「ご飯を食べる朝と、魚を食べる朝と、それ以外のものを食べる朝がある」ということにならないだろうか。つまり、「普段は、ロックやジャズなどを聴きます」と同じで、どちらかなのだ。
これが「朝は、ご飯やパンなどを食べます。」ならば、主食どうしなので問題はない。だが、主食(ご飯)とおかず(魚)ではどうだろうか。おかずだけを食べる食事というのは、糖質制限などの特殊な場合以外にはないように思う。
いっぽう「朝は、ご飯と魚などを食べます。」は、毎朝、米を食べるが、おかずは「魚など」ということ、つまり魚、肉、納豆など日替わりということになる。つまりこうだ。
「朝食=ご飯+ x」(ただし x はおかずに限る)
もっとも、言葉は人によって受け取り方はさまざまだから、私の考えが正しいとはかぎらない。いろいろ考えているうちに、私は「朝は、ご飯や魚などを食べます。」がおかしくない場合があることにも気がついた。
すなわち、朝ごはんにいろいろな食べ物がずらりと並んでいて、その中の代表例(あるいは自分の好み)としてご飯と魚をあげるのならば、まったく不自然ではない。
そうした状況として、もっともふさわしいのはビュッフェ形式の朝食ではないだろうか。この仮説を検証するために、どうやら高級ホテルに宿泊する必要がありそうだ。