(映像:病室の様子)
バカの患者がホメオパシー用バカと並んでソファに座っている。目の前にはテレビがあり、バラエティー番組が映し出されている。患者のバカはそれを見て爆笑し、次から次へと飴玉を口に放り入れる。ホメオパシー用バカはその姿を見て、ハッと気がついた顔。
(映像:施設の様子を背景にナレーション)
「治験から1年後、驚くべき結果が明らかになりました。患者のバカではなく、ホメオパシー用バカ全員にバカの改善が見られたのです」
取材を受ける施設長「(誇らしげに)なかには、司法試験に合格したバカもいます」
(スタジオに戻る)
女性アナウンサー「司法試験ですか! 驚きましたね。まさか『人のふり見て我がふり直せ』ということではないでしょうね」
男性アナウンサー「はは、その通りなんです! ところで、弁護士になったバカですが、非人道的なインチキ医療を行っているとして、現在この施設を訴える準備を進めているそうです」
女性アナウンサー「告訴からも目が離せませんね。では、次のニュースです……」