このブログでは、短編かなにかを投稿するとき、私は一枚の画像をアイキャッチとしてつけるようにしている。これはブログの外観上の理由で、文字だらけになってしまうのを防ぐためだ。だから、画像そのものには意味がない。
初めは自分の撮った写真を使っていたが、それも大変なので、AI にたくさん画像を作らせて、その中から適当に選んで使うようになった。2022 年 10 月 22 日に AI の画像が初登場している。
画像を作らせていたのは Stable Diffusion だったが、今年の 6 月ごろからか、WordPress が投稿内容に合わせて画像を作ってくれるサービスを導入した。
最近はアイキャッチ画像づくりにこのサービスを使うことも多い。何枚も提案してくれるので、その中から使えるものを選べるのもいい。だが、いくつかの欠点がある。
まず、自殺や性などがテーマの場合、AI は画像の生成をしてくれないことがある。私の書くものには、こうした言葉がときたま出てくるので、しばしば拒絶されるということになる。
もうひとつの問題は、画像が白人男性中心ということだ。日本語で日本のことを書いても、AI はそれをアメリカの白人男性の世界に翻訳してしまうのだ。画像に意味はないといったが、さすがにこれは使えない。
画像作成のさいにはプロンプトも記入できるが、そこで「日本」とか入れてしまうと、今度は「侍と忍者と芸者の世界」になってしまう。現代日本の画像など、おそらくアメリカの白人男性の頭の中にはないのだろう。
もうひとつ面白いことがある。差別とか貧困とかをテーマにした投稿をもとに AI に画像を作らせると、決まって黒人ばかりになる。アメリカでは貧困といえば黒人ということなのだろう。
私が書くのは日本の貧困と差別だから、もちろんこれも使えない。だが、よく考えてみると、貧困と差別という言葉から、AI が日本の画像をどんどん生成しだしたら、それはそれで悲しいことなのは間違いない。