苦い文学

暴かれた闇

YouTubeで「日本の闇を暴く!」という怪しげな動画がおすすめに上がってきたので、見てみることにした。坊主頭の中年男性が出てきて、真剣な顔つきで以下のような話をはじめた。


夏休みの終わりになると、子どもたちに語りかけるような記事が増えます。これは、新学期にさいして、登校できない子どもたちもいて、そうした子どもたちのために必要なことです。

とにかく痛ましい出来事をなんとしても防がなくてはなりませんからね。その点には私は異存はありませんし、私としてもできるだけの協力をしたいのです。ですが……まれに、ごくまれにですよ、じつに疑わしい例があるのです。

つまり……なんというか、意図がです。本当に子どもの自殺を防ごうという気持ちからやっているのかな、そう疑わざるをえないものがあるのです。

みなさん、この記事を見てください。子どもにつらい時は学校に行かなくていいんだよと、ある作家が語りかけています。

とくに異常な点はないように思えるかもしれません。ですが、私、この人物について少し調べてみたのです。ほら、見てください。彼は単なる作家ではなく『電車通勤の会』の会長だったのです!

これだけではありません。こちらの記事も見てください。これは子どもの自殺を防ぐ団体のメッセージですが、私、この団体についても調べてみました。そしたら、なんと、多額の資金を提供している団体の名前がずらりと出てきました。

その団体の名前を見てください!

鉄道安全協議会
日本レイルロード振興協会
撮り鉄全国連絡機構

いったい、これはどういうことでしょうか? もしかしたら、これらの勢力は、子どもの自殺を防ぐだなんて気持ちはなくて、ただ単に電車の遅れを防ぎたいだけなのではないでしょうか?


私はこの動画を見るのをやめ、「チャンネルをおすすめに表示しない」に指定した。