苦い文学

揺れてませんよ

みなさん。いま、私たちの国、この日本からいなくなったら困る人は誰でしょうか?

政治家、皇室、野球選手、愛国者、迷惑Youtuber……みなさんの心の中にこんな方々が浮かんだかもしれません。ですが、ハズレです。これらの人々がいなくなっても日本はまったく困らないのです。

今の日本から、いなくなったら困るのは外国人、これらの方だけです!

考えてもみてください。私たちの国は今や観光国で、多少なりともモノらしいモノを買えるお金を持っているのは外国人観光客だけです。その経済効果なしには日本はもうありえません!

しかも我が国は少子高齢化ですから、労働力も外国人に頼り切りときています。そのうち、外国人なしには電車一本も動かなくなるでしょう。

そして教育です。子どもがもう生まれないものですから、日本のほとんどすべての学校が留学生なしにはやっていられないのです。私たちはもはや、無知な日本人に代わって外国人が、すべての古典・伝統を受け継いでくれることを期待せざるを得ないのです。

おわかりいただけたでしょうか。今、この日本から外国人がいなくなったら、大変なことになるのです。ひとことで言えば日本は消滅するでしょう。

ですがじつは、私たちはいまある危機に瀕しているのです。どんな危機でしょうか? それは地震です。大きな地震ひとつで、外国人はひとりも日本に来なくなる、いや、それどころか、外国人はこぞって出ていってしまうでしょう!

なので、私たちは外国人に、日本は安全な国で地震などない、ということをどんなときにもアピールしなくてはならないのです。

「YOKOSO」「OMOTENASI」

もはやそんなキャッチフレーズが意味を持つ時代ではなくなりました。これからの日本を守るために、日本人が外国に向けて発信しなくてはいけないのはこれです!

「YURETEMASENYO」

さあ、広めましょう! 揺るぎない心で!