苦い文学

ハラスメント研修

私たちの大学に総長が返ってきた。学内でありとあらゆるハラスメントを繰り返し、とうとう性的暴行で捕まった総長が、罪を償って復帰したのだ。

さんざん苦しめられてきた私たちは恐れおののいた。全員がPTSDだったのだ。そして、総長はある木曜日の昼下がり、私たち全教職員を集めて、こう告げたのだった。

「私はとんでもない過ちを犯した。いくら償っても過去は変えることはできないが、未来を変えるべく行動を起こすことは許されている。私ができることは、もう二度と過ちを繰り返さないように私自身を、そしてこの学校を生まれ変わらせることだ」

総長の力強いこの言葉の後、側近が現れ、ハラスメント撲滅のために全校を挙げて取り組むことが宣言された。

この日以来、私たち全教職員は、毎日、ハラスメントをなくすための研修を受けている。ビデオを見たり、ウェビナーに参加したり、対面の講演会に出席したり、ハラスメント撲滅委員と面談したり、感想文を書いたり、反省のときを持ったり……。

1日の大半が研修に費やされるようになり、通常の業務はもはや徹夜でもしなければおっつかなくなったとき、私たちは確信した。

こういうハラスメントなのだ、と。