自然と人間の関係が変わってきているのだろうか、クマが人間の住んでいるところに頻繁に現れるようになり、さまざまな問題が生じている。
もっとも大きな問題は、人に危害が及ぶことだ。そして、人間を傷つけたクマは、いっそう危険になる。だから、クマを銃で仕留めて駆除しなくてはならない。とはいえ、これは賛否が分かれる。人間の命を守るためなのだから当然だという意見もあるし、動物を銃殺するのは野蛮だという人もいる。
この批判は、銃でクマを駆除する人々をイラだたせているようだ。報道によれば「撃つなというが、他に方法はあるのか」とか、「外の人間は好きなことが言える」とか怒ったあげく、「そんなことを言うならば、我々はもうやらない」などと逆ギレ気味になったという。
また、自分達への待遇にも怒りを募らせているとも報じられた。「こっちは命をかけてやっているのだから、そのような待遇ではとてもできない」とある自治体の駆除要請を突っぱねたのだそうだ。
銃でクマを駆除する人にはいろいろ事情があるにちがいない。だが、批判されるとすぐに怒ったり、逆ギレしたりするような人々に、果たして銃を持たせていいのだろうか、という気もしないではない。