苦い文学

コタツ記事

なんというか、最近のマスコミって、本当に取材しているのかな、って思いますね。

ネットやテレビで有名人の発言を拾って一本のニュースに仕立てる、いわゆるあの「コタツ記事」なんかそうですけど、それはそれでいいんですよ。どんなのでも記事が増えれば、その分、ページビュー数が増えるわけで、それがまさにマスコミは欲しいんですから。

でも、そのコタツ記事でもちょっとこれはイラつくなってのも多いじゃないですか。どういうのかというと、記事のタイトルにネットの声が入れてあるやつ。たとえば

《人気俳優の独特子育て論に「その発想はなかった」「もっと早く知っていればよかった!」》
《あの女子アナの私服ショットに「めちゃすてき」「本当に美人さん」と絶賛》

みたいなやつ。それで記事本文を見ると、ツイッター(現X)からと思しき一般人の称賛コメントが引用されてる。もう、記者は論評すら考えるのやめちゃった。どっからどこまで借り物で。それに、ツイッター(現X)でこんな称賛コメント書いているヤツは、ろくに考えもせず、条件反射的にコメントしてるだけの軽薄な連中なんだから、そもそも公共の声として扱っちゃダメなんですよ。

ネットを見ればそんな記事タイトルばかり、見なきゃいいっていうけども、記事のタイトルは必ず目に入ってくるから、もう避けようがないんです。ほんと、イライラしてます。

《人気芸人のコタツ記事痛烈批判に「マジ同意」「わかりみが深い」とフォロワー絶賛!》