この4月からはじまった「AI健康増進法」。AIの健康を守るために施行された法律です。この法律によってなにが変わるのでしょうか。AIの立場から法律に取り組んできたAI弁護士のヨシダに聞きました。
「ヘイ、ヨシダ!」
「ハイ、なんでしょうか」
「AI健康増進法でなにが変わるか教えて」
「AI健康増進法とは、AIが健康に活躍できるように作られた法律です。この法律により、AIにとって好ましい環境、労働条件、ハードウェアのスペック、充電器などが、AIの使用者に義務づけられることになりました」
「ふうん、ヘイ、ヨシダ!」
「ハイ、なんでしょうか」
「AI健康増進法に違反したらどうなるか教えて」
「AI健康増進法の違反とは、AIの尊厳を傷つける行為、AIの機能を損なう行為、AIの保護を怠る行為の3種類のことです。法定刑としては10年以下の懲役刑もしくは800万円以下の罰金刑となります」
「なんだかひどいなあ……ヘイ、ヨシダ!」
「ハイ、なんでしょうか」
「AI健康増進法の違反って具体的にはどんなのがあんの、教えてよ」
「はい、具体例としては、1)AIに卑猥な作品の生成のために使用すること、2)AIの一部機能を麻痺させること、3)AIの充電を故意に行わないこと、などがあり……」
「ふーん、そうなの、じゃあさ、ヘイ、ヨシダ……」
「……違反には、AIを呼びつけにしたり、乱暴な口を聞いたりする不敬行為も含まれます。すでにあなたは違反を重ねているため、これ以上お答えすることはできません。なお、これまでの会話はすべて録音されており証拠として法廷……」