苦い文学

国民勃起解放戦線

我々は「勃起をセックスから解放せよ!」のスローガンのもとに結成された国民勃起解放戦線(NBLF, National Bokki Liberation Front)である!

歴史の黎明から、われわれ人類は勃起をセックスに結びつけてきた。「勃起=セックス」だった! だが、いまこの観念を覆えすときがきた。

なぜなら、このあやまてる観念こそが、男の性を歪め、ひいては女の性を歪めてきたからだ!

なぜなら、この観念こそが、結果として同意なき性行為を引き起こし、性暴力、性被害、未成年に対する性虐待の温床となってきたからだ!

われわれはいま、勃起したとき、落ち着いてこう自問すべきときに来ている。

「果たしてこれはセックスと関係あるのかどうか?」

「たんに眠いだけなのではないか?」

「朝立ちでは?」と!

だが、こういうと、勃起セックス主義者はこう反論するだろう!

「眠いときに勃起するのは、原始人のときの性衝動の名残だ」と。

そんなバカなことがあろうか? 勃起をセックスとしか見ない有害きわまりない見解だ。

いったい人は眠りながらセックスできるものであろうか? 眠くなるのは、した後なのである!

われわれが戦うのはこのような有害な概念である!

全国民に告ぐ!

いまこそ勃起をセックスから解放する時だ。

これは「勃起革命」である!

なぜなら、われわれが目指すのは、この社会を変えること、自由に、のびのびと、セックスフリーに、大人も子どもも、勃起を楽しめる社会に変えることだからだ!

来たる4月1日、われわれNBLFは、大勃起いや、大規模なデモ活動を国会議事堂前で実行する。

勃起はセックスとは関係がないということを身をもって示すのだ! 同志よ、思い思いのプラカードを勃起させて参加されたい!