苦い文学

ハビタブルゾーン

宇宙は果てしなく広い。私たち科学者の最大の疑問は、この広い宇宙に日本人が存在するかということに尽きると思います。

いま、私たち日本人が生存しているのは、液体の水の存在、適度な気温、酸素、日の丸、君が代、男尊女卑、強者に対するこびへつらいなどの条件が積み重なったためだと考えられています。これらの条件が整うというのは奇跡的なことなので、私たち日本人は奇跡の存在と言っても過言ではないのです。私たち科学者は、これらの条件が満たされる環境をハビタブルゾーンと呼んでいます。

近年、私たちは全宇宙を特別な望遠鏡で観察し、このハビタブルゾーンが存在するか探査を重ねてきました。その結果、ハビタブルゾーンが次々と発見・報告されています。

もっとも可能性が高いとされるハビタブルゾーンは、ここから7億光年離れた恒星システム内の惑星 J813 です。データ分析した結果、液体の水が存在し、君が代に似た電磁波が周期的に発生していることがわかりました。

この星に日本人が存在するかどうか判明するのはまだまだ先のことです。ですが、今この瞬間にも、遠い星で日本人たちが私たちと同じように弱い者いじめをしているかと思うと、夢が広がりますね。