苦い文学

イケメン訴え

イケメンという言葉がなかったせいで、若い頃イケメンと呼ばれず、精神的苦痛を受けたとして、千葉に住む70代の男性が、全国で初めて国を提訴した、いわゆる「イケメン」裁判で、今日、裁判所は訴えを棄却しました。

この裁判で男性は、自分はイケメンなのに、当時イケメンという言葉がなかったせいで、イケメンと呼ばれなかったため、イケメンとして当然受けられるべき機会を逃したとして、国に対して5億円の損害賠償を求めていました。

支援者ら約200人が傍聴券を求めて訪れ、裁判の行方を見守りました。「あのころイケメンと呼ばれていたら、私もこんな人生を歩んでいなかったのに」と福井から駆けつけた87歳の支援者は無念そうに語ります。

今日の判決で、裁判長は「大昔にイケメンという言葉のなかったことについて国に責任を問うことはできない」と指摘したうえで、「現在のイケメンの基準に照らして、原告をイケメン相当と認定しえないことにはなんら矛盾はない」などとして、訴えを退けました。

原告の男性は「私たち男性からイケメンと呼ばれる権利を奪う、承服しがたい判決。判決理由を精査したうえで、イケメン弁護団を組織して控訴する」とコメントしています。