私のカレン人の友人の父は立派な人だったが、だからといって人生がうまくいくわけではない。それで、子どものころの友人はしばしば貧しい暮らしを経験したとのことだ。
当時、家族はヤンゴンに住んでいたが、隣にカレン人の牧師一家が住んでいて、豚を3匹ばかり飼っていた。その牧師は隣人の暮らしぶりに同情して、少し助けてやろうと思った。まだ小学生だった友人にこんなことを言ったのだ。
「あちこちの家の前に釜を置いて、米の煮汁と残飯を入れてもらいなさい。そしてそれを毎朝集めて、私の家の豚のところに持ってきて餌として食べさせなさい」
彼が言われた通りにすると、牧師はお小遣いをくれたのだった。
しばらくすると、友人の家に再び幸運が訪れた。今度は父親が宝くじを当てたのだった。母親ほどではなかったが、それでももっといいところに引っ越すことができた。
そして、新しい家で友人の母親は豚の飼育を始めた。隣人の牧師のアルバイトのおかげで豚の飼育法はわかってる。それで一時は40匹にまで増え、一家は楽しく暮らしたそうだ。めでたしめでたし。